「なぜあの人は、私にあんなにきつい言い方をするんだろう」
「私はあの人に嫌われているのかな……」
職場の同僚、上司、あるいは家族やパートナー。身近な人との間でそんな風に悩み、答えの出ない問いに心がすり減って、落ち込んでしまうことはありませんか?
「相手の気持ちがわからない」「自分が悪いのかな」と自分を責めてしまうとき、実は少し視点を変えるだけで、驚くほど心が軽くなる方法があります。
01
善悪の議論では見えてこない「誰が言うか」のフィルター
人と人が衝突したとき、私たちはつい「どちらが正しいか、どちらが悪いか」という善悪の論争に陥りがちです。しかし、問題の本質はそこにはありません。
例えば、こんな経験はありませんか?
- Aさんに「それ間違ってるよ」と言われたら…… 「自分のために言ってくれている」と素直に受け入れられる。
- Bさんに全く同じ言葉を言われたら…… 「否定された」「マウンティングされた」と不愉快になる。
- 見ず知らずの人の歩きスマホはイライラするのに…… 大好きな友人なら「何か急な連絡かな?疲れているのかな」と心配になる。
「言葉」や「行為」そのものは全く同じなのに、受け止める私たちの感情が180度変わる。そこにあるのは、個人の人格やコミュニケーション技術の問題ではなく、その2人が築いてきた「関係性の問題」なのです。
02
問いを「相手はどうして?」から
「私たちはどういう関係?」へ変える
「なぜ冷たいの?」「嫌われているの?」と考えているとき、あなたの心は100%相手の言動に支配されてしまっています。答えを握っているのが相手である以上、考えても答えは出ず、無力感だけが募ってしまいますよね。
そんな時は、思い切って問いのベクトル(方向)を変えてみましょう。
この「カメラをぐっと後ろに引く(俯瞰する)」アプローチを取り入れると、心に劇的な変化(余白)が生まれます。
自分の人格のせいから「構造のせい」へ
「嫌われている」と悩むのは、相手の冷たさを自分の存在否定として受け止めてしまうからです。しかし、それを「関係性の問題」として捉え直すと、原因はあなたではなく「2人の間に流れるシステムの不具合」になります。
あなた自身が故障している(悪い)のではなく、「あなたというパーツと、相手というパーツの相性が悪くて摩擦が起きているだけ」。
「私の人格のせいではない、この構造のせいだ」と気づくだけで、自己否定のループから抜け出し、客観的に自分を守ることができるようになります。
03
カウンセリングは、2人の「ダンスのステップ」を
一緒に眺める場所
そうは言っても、当事者同士の閉じた関係性の中にいるときは、どうしても感情が先走ってしまい、一人で客観視するのは難しいものです。だからこそ、カウンセリングという「安全な第三者の場」があります。
カウンセリングでは、「あなたが悪い」「相手が悪い」という個人を責める視点は持ちません。あなたと相手の間に流れる「関係性のパターン(悪循環のループ)」を、まるでホワイトボードに図を描くように、一緒にベンチから眺める作業を行います。
このパターンが見えてくると、カウンセリングのゴールは「相手を変えること」でも「あなたが我慢すること」でもなくなります。「このパターンなら、私の返し方を少し変えてみよう」「この構造の中にいる限り傷つくのは当然だから、今は適切な距離(境界線)を置こう」という、あなたが主導権を握るための具体的な次の一手が見えてきます。
みんなの心理相談室 cont-e が選ばれる理由
- 公認心理師・臨床心理士による専門資格を持ったカウンセラーが担当します
- 対面が難しい方にはオンラインセッションにも対応しています
- 職場の人間関係・パートナーとの葛藤・親子関係まで、幅広い「関係性の悩み」に対応しています
- 「何を話せばいいかわからない」という方も、現在の状況をお聞きするところから始められます
悩みが「大きくなりすぎる前に」、一度話しに来てみませんか。
おわりに
相手に奪われた主導権を、あなたの手に取り戻すために
人間関係に悩むとき、その状況を「私たちの関係性」という視点で捉え直す営みは、あなたの心に「余白」を作り出すための、とてもしなやかで賢明な自己防衛の技術です。
この記事を読んで「そういえば、あの人との間にそういうパターンがあるかも」と、少しでも引っかかりを感じたなら——それはもう、カウンセリングを試してみるサインかもしれません。
もう一人で悩み続けるのは疲れてしまった
あの人との関係性を、一度整理してみたい
あなたが相手に奪われてしまった心の主導権を取り戻し、自分らしく息ができる選択肢を、一緒に見つけていきましょう。
「関係性のモヤモヤ」を
一緒に紐解いてみませんか?