「なりたい自分」には、二つの道がある
夢を叶える、仕事で成功する——それも自己実現です。でも、それだけではありません。「本当の自分に近づいていく」という、もうひとつの自己実現について、具体例とともにお伝えします。
「なりたい自分」には、
二つの道がある
夢を叶える、仕事で成功する——それも自己実現です。でも、それだけではありません。「本当の自分に近づいていく」という、もうひとつの自己実現について、具体例とともにお伝えします。
「自己実現」という言葉を聞くと、多くの方が「夢を叶える」「仕事で成功する」「目標を達成する」といったイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。もちろん、それも自己実現の大切な形です。ですが、心理学がずっと大切にしてきた自己実現には、もうひとつ別の姿があります。それは、「自分が本当はどうありたいのか」を探しながら、少しずつそこに近づいていくという、静かで、時には無意識的な歩みです。今日は、この二つの自己実現についてお話しします。
「自己実現」と聞いて、まず思い浮かべるもの
わかりやすい自己実現は、「何かを成し遂げる」形をしています。目標があり、努力があり、達成という結果がある。とても具体的で、周りからも「叶ったね」とわかりやすい形です。
こうした「達成型の自己実現」は、目に見える形で自分の成長や努力の証を得られるため、大きな自信や充実感につながります。cont-eのカウンセリングでも、こうした目標に向けた歩みのサポートはもちろん行っています。
実はもうひとつある——「在りたい自分」に近づいていく自己実現
心理学者アブラハム・マズローは、自己実現を単なる「目標達成」としてではなく、その人がその人らしく、より深く、より本来の姿で「在る」こととして捉えていました。これは目標のように、期限を決めて到達するものではありません。むしろ、「自分は本当はどうありたいのか」「何を大切にしたいのか」を、少しずつ探しながら近づいていく、終わりのないプロセスです。
このタイプの自己実現は、本人にもはっきり言葉にできないことが多くあります。無意識のうちに「こうあるべき」という他者の期待に合わせて生きてきた方が、カウンセリングの中で初めて「自分が本当に望んでいたのはこれだったのか」と気づくことも少なくありません。
- 目標・成果が明確
- 周囲からも見えやすい
- 「できた/できない」で測れる
- 比較的、意識的に取り組める
- 「在りたい自分」を探す過程そのもの
- 本人にも見えにくい・言葉にしづらい
- 「近づいている感覚」で測る
- 無意識に働きかける部分が大きい
「成功しているのに、なぜか満たされない」——その奥にあるもの
実際のカウンセリングでよくお聞きするのは、「目標は達成できているのに、なぜか虚しさが残る」というお話です。次は、実際にあり得るやりとりを、イメージしやすいよう簡略化してご紹介します。
やっと昇進できたんです。でも、思っていたような達成感がなくて……。次は何を目指せばいいのか、よくわからなくなってしまって。
目標には辿り着いたのに、心のどこかがまだ満たされていない感じがあるんですね。もし「昇進する」という目標がなかったとしたら、あなたはどんな自分でいたかったですか?
……考えたことがなかったです。ずっと「次に何を達成するか」ばかり考えていた気がします。
では少し、想像してみましょう。誰にも評価されなくても、「これができている自分なら安心できる」——そう思える瞬間があるとしたら、それはどんな瞬間でしょうか。
cont-eのカウンセリングが大切にしていること
「在りたい自分」は、頭で考えるだけではなかなか見えてきません。cont-eでは、対話に加えて、サイコドラマ的な視点(役割を通じて自分を見つめる手法)も取り入れながら、言葉になる前の感覚や、無意識に近い部分にもゆっくりと目を向けていきます。
達成型の目標がある方には、その目標に向かうプロセスを一緒に整理しながら、同時に「その目標の奥に、どんな在りたい自分があるのか」にも目を向けていきます。二つの自己実現は、対立するものではなく、多くの場合、重なり合っているからです。
自己実現とは、遠くの目標に辿り着くことだけではなく、
今この瞬間、少しずつ自分に正直になっていくことでもあります。
よくあるご相談の例
実際のご相談でよくあるパターンを、複数のケースを組み合わせた一例としてご紹介します。
※上記は、複数のご相談を組み合わせて再構成した一例です。特定の個人を示すものではありません。
あなたの「なりたい自分」は、どちらの形をしていますか
目標に向かって進みたい方も、「自分が本当はどうありたいのか」を探したい方も。cont-eでは、お一人おひとりのペースで、その両方に寄り添うカウンセリングを行っています。
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