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デートDVを御存じですか?

デートDVとは?高校生と保護者が知っておくべきこと
DV・人権教育

デートDVとは?
高校生と保護者が
知っておくべきこと

「好き」という言葉に隠れた支配に、早めに気づくために

約38.9% 交際経験のある中高生・大学生のうち、何らかのデートDV被害を受けたと回答(全国調査)

「デートDV」という言葉を聞いたことがありますか? 実は、特別な家庭や特別な子どもだけに起きるものではありません。「好きだから心配」「付き合っているんだから当然」という言葉の裏に、支配や暴力が潜んでいることがあります。このブログでは、デートDVの基本知識から具体例、そして早めに気づくためのサインまで、わかりやすくお伝えします。

デートDVとは何か

デートDVとは、交際関係にある相手から受ける暴力や支配のことです。「殴る・蹴る」といった身体的な暴力だけでなく、言葉・態度・SNSによる監視・行動の制限なども含まれます。

高校生の交際では、「好きだから心配なんだ」「恋人なんだから当然でしょ」という言葉に隠れて、コントロールや支配が起こりやすいという特徴があります。

デートDVの具体例

TYPE 01
身体的暴力
  • 押す・叩く・物を投げる
  • 腕を強くつかむ
  • 壁に追い込む
TYPE 02
精神的暴力
  • 「お前は何もできない」と繰り返す
  • 無視・仲間の前でバカにする
  • 「別れるなら死ぬ」と脅す
TYPE 03
監視・行動制限
  • スマホのパスワードを強制共有
  • 友人関係を制限する
  • 位置情報を常に送らせる
TYPE 04
性的な強要
  • 断っているのに性的行為を求める
  • 「付き合ってるから当然」と言う

あるエピソード(架空の事例)

Case Study

高校2年生のAさんは、交際当初「誰よりも大事にする」と言われていました。しかし次第に、

「男友達と話すな」「既読なのになんで返信が遅い」「今どこにいる?写真を送れ」

と求められるようになりました。嫌だと伝えると彼は急に怒り出し、

「俺を不安にさせるお前が悪い」「こうなるのはお前のせいだ」

と責め続けました。やがて腕を強くつかまれるようになりましたが、怖くても別れられず「私がもっと頑張れば大丈夫」と思い込んでいました。これは、典型的なデートDVのパターンです。

デートDVが続くと起きること

  • 😔
    自己肯定感の低下
    「自分が悪い」「自分には価値がない」と思い込むようになります。
  • 🚪
    孤立
    友人・家族から引き離され、相談できる相手がいなくなります。
  • 📈
    エスカレート
    言葉の暴力→物を壊す→身体への暴力、と段階的に激しくなることがあります。
  • 🔁
    将来の人間関係への影響
    支配される関係を「普通」と感じるようになり、大人になっても同じパターンを繰り返す危険があります。
高校生のみなさんへ

「怖い」「嫌だ」と感じたら、それはサインです。

好きでも、嫌なことは断っていい。

恋愛は我慢大会ではありません。

あなたのスマホ・体・友達関係は、すべてあなた自身のものです。

本当の関係とは、安心できる・尊重される・話し合えるものです。

保護者の方へ

注意して見たいサイン

  • 急に友人と遊ばなくなった
  • スマホに極端に怯える
  • 自分を責める言葉が増えた
  • 交際相手の話題で表情が曇る

大切な関わり方

  • 「なんで別れないの?」と責めない
  • まず気持ちを聞く
  • 安全を最優先に考える
  • 必要なら専門機関につなぐ

被害を受けている子どもは「怒らせた自分が悪い」と感じていることが多く、自分から打ち明けることが難しい状況にあります。まず「あなたのことが心配」という姿勢で接することが大切です。

予防のためにできること

1

対等な関係とは何かを教える

嫌なことは断れる。どちらかが我慢し続けない。話し合いができる。こうした関係の基本を早い段階から伝えていきましょう。

2

感情の扱い方を学ぶ

怒りや不安を「相手を支配する」形で処理しないこと。感情をコントロールするスキルは、健全な関係の土台になります。

3

早めに相談する習慣をつくる

学校の先生・スクールカウンセラー・地域の相談窓口など、話せる場所があることを知っておきましょう。

最後に

デートDVは、特別な家庭や特別な子どもに起こるものではありません。
「好き」という気持ちの中に、支配や恐怖が混じったときに起こります。

愛は支配ではない。
怖さがある関係は健全ではない。

このことを、早い段階から子どもたちに伝えていくことが、予防の第一歩です。

参考文献・出典

  1. 内閣府男女共同参画局「男女間における暴力に関する調査報告書」(令和5年度)
    https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/chousa/h11_top.html
  2. 認定NPO法人エンパワメントかながわ「デートDV白書VOL.5 全国デートDV実態調査報告書」(2017年)
    ※交際経験のある中学生・高校生・大学生1,329人のうち38.9%が被害を経験と報告。
    https://notalone-ddv.org/more/229/
  3. 棟居徳子(金沢大学)「デートDVの実態から今後の課題を考える―予防教育と被害者支援の必要性―」デートDV白書VOL.5収録(2017年)
  4. 塩田萌ほか「大学生におけるデートDVに関する認識」岡山大学医学部保健学科研究論文
    岡山大学リポジトリ(PDF)
  5. 広島県「若年層におけるデートDVに関する意識調査」(毎年度実施)
    https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/51/dvishikichousa02.html

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