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子どもの自己調整能力が人生を豊かにする

自己調整能力とは、「欲求を抑える」「感情をコントロールする」「やりたくないことでも我慢してやる」といった、自分を適切にコントロールする力のことです。この力が身につくことで、人生はより楽しく、充実したものになります。

なぜなら、社会の中で生きていくうえで、すべての欲求をそのまま通すことはできません。好きなことだけをして、嫌なことを避け続けることもできません。自分の外側に合わせる、それが「社会性」ですし、だからこそ、世の中にはルールが存在するわけです。

自己調整能力があると、「今は我慢が必要なとき」「ここは譲るべき場面」といった判断ができ、ストレスを減らしながら人間関係を円滑にし、自分の目標に向かって努力し続けることができます。その結果、信頼される人になり、自分自身にも誇りを持てるようになり、人生を前向きに楽しめるのです。

保護者や大人ができること

子どもが自己調整能力を育むためには、日常生活の中で親が適切な働きかけをすることが大切です。

  1. 感情を受け止め、言葉にする
     子どもが怒ったり泣いたりしたとき、「そんなことで怒らないの!」と否定するのではなく、「悔しかったんだね」「悲しかったんだね」と気持ちを言葉にしてあげましょう。自分の感情を理解できるようになると、適切にコントロールしやすくなります。
  2. 小さな「待つ」経験を積ませる
     欲しいものをすぐに与えるのではなく、「ご飯の後にね」「お誕生日まで待とうね」と、少しずつ待つ経験を増やしていくことが大切です。我慢の習慣が身につきます。
  3. ルールと一貫性を大切にする
     「やってはいけないこと」を決めたら、一貫した対応をしましょう。「今日は特別」とルールを変えてしまうと、子どもは「我慢すれば変わるかも」と思ってしまい、ルールの意味を理解しにくくなります。
  4. 挑戦と成功の機会を増やす
     「やりたくないことを我慢してやる」経験も大切です。例えば、「お手伝いをする」「習い事を続ける」など、小さな挑戦をさせ、乗り越えたときにしっかり褒めてあげましょう。「頑張ったらできた!」という成功体験が、自己調整能力を高めます。
  5. 親自身が手本を見せる
     子どもは親の姿を見て学びます。親が感情的にならずに冷静に話す、嫌なことも前向きに取り組む、約束を守るといった行動を見せることで、子どもも自然と同じように振る舞うようになります。

これを大人が子どものために実践していくのはとても大変です。子どもは家庭だけで育てるものではありませんから、子どもとかかわる大人がみんなで取り組んでいきたいものです。自己調整能力は、一朝一夕で身につくものではありません。だから、大人がみんなで子どもに必要なことを実践していきたいものです。こうした日々の積み重ねによって、子どもは少しずつ成長し、自分で自分をコントロールできる力を育んでいきます。その結果、人生のさまざまな困難を乗り越え、自分らしく楽しめるようになるのです。親として、焦らずじっくりと、しかし、子どもが成長するための実践をしていき、成長を楽しみましょう!

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