自分のこと、どう思ってますか?
こんなふうに感じたことはありませんか?
「どうせ私なんて…」
「また失敗してしまった」
「人に迷惑をかけてばかり」
こうした思いは、単なる「考えすぎ」や「気にしすぎ」ではありません。
実は、長い時間をかけて心に刻まれた”自分への見方の枠組み”が影響しているのです。
心理学では、これを「自己スキーマ」と呼びます。
自己スキーマとは?
自己スキーマとは、
「私はどんな人間か」「私はどう扱われる存在か」
という、無意識のうちに働いている心の基本的な前提です。
たとえば:
- 「私には価値がない」
- 「どうせ見捨てられる」
- 「失敗するのが当たり前」
- 「人に迷惑をかける存在だ」
これらは頭で”考えている”というより、
自動的に働く”前提条件”として、感情や行動に影響を与え続けます。
なぜ、否定的な見方が生まれるのか
否定的な自己スキーマの多くは、
幼少期からの対人関係の中で少しずつ形づくられていきます。
- 繰り返し否定された経験
- 十分に守られなかった記憶
- 感情を受け止めてもらえなかった体験
- 条件つきでしか認められなかった環境
こうした中で、子どもは無意識に
「自分が悪いからだ」「こう思ったほうが安全だ」
という適応的な意味づけを行います。
つまり、否定的なスキーマは
👉その人が生き延びるために身につけた”賢い戦略”でもあるのです。
なぜ、苦しさが続いてしまうのか
この自己スキーマは、大人になった今も静かに働き続けます。
① 情報のフィルターになる
同じ出来事でも、
成功は「たまたま」、失敗は「やっぱり自分はダメ」と受け取ってしまいます。
② 感情・身体の反応を即座に引き起こす
スキーマが刺激されると、考える前に
強い不安、恥、無力感、身体の緊張が湧き上がります。
③ 行動のパターンを固定化する
- 人との関わりを避ける
- 過剰に頑張りすぎる
- 自分を後回しにして人に合わせる
- 関係を突然切ってしまう
その結果、
「やっぱり自分はダメだ」という体験が繰り返される
という悪循環が生まれてしまうのです。
当相談室での心理療法の考え方
ここで、ぜひ知っていただきたいことがあります。
✔ 否定的な自己スキーマは、「性格」ではありません
✔ 「意志が弱いから」でもありません
✔ 過去の環境への適応の結果なのです
当ルームの心理療法では、
いきなり症状や行動を変えようとするのではなく、
まず”見えない前提”に丁寧に気づいていくことを大切にしています。
- このスキーマがいつ、どのように必要だったのかを理解する
- 今の人生に合う形へと、少しずつ更新していく
- 安全な関係の中で、新しい「自分への見方」を育てていく
あなたの心に、新しい可能性を
「私はこういう人間だから」と諦めていたこと。
それは、変えられないものではなく、
過去に必要だった適応の名残りかもしれません。
心理療法は、その”前提”にやさしく光を当て、
これからの人生をより自分らしく生きるためのサポートをします。
ひとりで抱えず、まずはお気軽にご相談ください。