「心配しても仕方ない」と分かっていても、不安が消えないあなたへ
長年繰り返してきた不安のパターンを、自分一人で客観的に見つめ、対話していくのは簡単なことではありません。特に、不安が強く、日常生活や仕事に影響が出ている場合は、専門家と一緒に、その不安がどんな経験から生まれ、何を守ろうとしているのかを丁寧にひもといていくことが、大きな助けになります。
「心配しても仕方ない」と分かっていても、不安が消えないあなたへ
「心配事の9割は起こらない」「なるようになる」――そんな言葉を、これまで何度も目にしてきたのではないでしょうか。頭では分かる。理屈も分かる。でも、実際には不安が軽くなるわけではない。むしろ「こんなに分かっているのに、まだ不安になる自分」を責めてしまう。そんな経験はありませんか。
今日は、その「分かっているのに消えない不安」の正体を、心理臨床の視点から少し掘り下げてお伝えします。
なぜ「大丈夫」と言われても不安は消えないのか
それは、不安が「間違った考え方」なのではなく、あなたを守るために働いている「心の一部」だからです。不安は、あなたを困らせるために存在しているのではなく、これまでの人生の中で、あなたを傷つきから守るために育ってきた、いわば心の「防衛係」のような働きなのです。
このように、不安になる自分を「弱い自分」「ダメな自分」として切り離すのではなく、あなたを守ろうとしてきた一つの働きとして捉え直すことが、不安と付き合う第一歩になります。
不安な自分への、新しい向き合い方
不安を感じているとき、その気持ちに対してこう問いかけてみることを大切にしています。
「いつも私を守ろうとしてくれて、ありがとう。」
「でも、今はそこまで頑張らなくても、私は大丈夫。」
「私には、対処していく力があるから。」
これは、不安を否定したり、押さえつけたりすることではありません。まず不安という気持ちの存在と役割を認め、感謝を伝えたうえで、本来の落ち着いた自分として、不安な気持ちと少し距離を取り、バランスを取り戻していくという向き合い方です。
「心配しても仕方ない」と頭ごなしに納得しようとするのではなく、「不安になっている自分の気持ち」と対話をする。この一つの視点の転換だけで、同じ不安でも、感じ方や付き合い方が大きく変わってくることがあります。
一人で向き合うのが難しいと感じたら
とはいえ、長年繰り返してきた不安のパターンを、自分一人で客観的に見つめ、対話していくのは簡単なことではありません。特に、不安が強く、日常生活や仕事に影響が出ている場合は、専門家と一緒に、その不安がどんな経験から生まれ、何を守ろうとしているのかを丁寧にひもといていくことが、大きな助けになります。
みんなの心理相談室 cont-eでは、臨床心理士・公認心理師が、心理療法の知見を活かしながら、あなたの不安に寄り添うカウンセリングを行っています。「こんなことで相談してもいいのだろうか」と迷っている方こそ、どうぞ安心してお越しください。
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