見る力と体の動き〜お子さんの成長をサポートするために〜
「出力機能」—頭ではわかっていても、体が思うように動いてくれない。その背景には、まだ育っている途中の大切な力があるのです。
見る力と体の動き
〜お子さんの成長をサポートするために〜
「何度教えてもできない」その理由、実は「見る力」にあるかもしれません
お絵描きで思った場所に線が引けない。飛んできたボールがうまく取れない。ボタンをなかなか留められない――。「何度も練習しているのに、どうしてできないんだろう?」と、もどかしく感じたことはありませんか?
実はこれらはすべて、目で「見たもの」を「体の動き」に変える力、専門的には「出力機能」と呼ばれる力に関わっています。頭ではわかっていても、体が思うように動いてくれない。その背景には、まだ育っている途中の大切な力があるのです。
「見たもの」を「体の動き」に変える力
私たちは日常の中で、無意識のうちに「見る」ことと「動く」ことを連動させています。たとえば、こんな場面を思い浮かべてみてください。
- お絵描きのとき…鉛筆を手に取り、紙にペン先を適度な力で押し当てて、思った場所まで手先を動かす
- ボール遊びのとき…飛んでくるボールをよく見て、ちょうど良いタイミングで手を握って捕まえる
- 着替えのとき…ボタンの穴を見ながら、両手を器用に動かしてボタンを留める
ほかにも、階段の一段一段をよく見て足を踏み出す、コップに口を近づけて上手に飲む、ジャングルジムの次の一本を見てから手を伸ばす――こうした一つひとつの動作すべてに、「目と体の連動」が必要です。この連動がうまくいって初めて、頭の中でイメージしたことが、思い通りの動きとして実現するのです。
「できない」のは、見ていないから、ではありません
お子さんが何度やってもうまくできないとき、つい「ちゃんと見なさい!」と言ってしまうことはありませんか?
でも実は、お子さんは一生懸命見ているのです。問題は、見た情報を頭の中でイメージに変換する力や、そのイメージ通りに体を動かす力が、まだ育っている途中だということ。
家庭でできる、具体的なサポート方法
手を添えて一緒に動かす
ハサミの使い方を教えるときは、お子さんの手に自分の手を重ねて、「開く・閉じる」のリズムを一緒に体感させてあげましょう。文字を書く練習では、手を添えて「止める」「はらう」の感覚を一緒に味わいます。
ゆっくり、段階的に
「ボールを投げて」と一度に伝えるのではなく、「腕を後ろに引く→前に振る→手を離す」というように動きを分解して伝えましょう。一つひとつの動きを確認しながら、焦らず進めることが大切です。
感覚を言葉にする
「ぎゅっと握ってね」「ふわっと手を開いてね」など、動きを擬音語で表現すると、お子さんはイメージしやすくなります。「ここまで力を入れるといいよ」と、力加減も丁寧に伝えましょう。
毎日の遊びが「見る力」を育てる
「見る力」と「体を動かす力」は、特別な訓練でなくても、日々の遊びや生活の中で自然に育っていきます。
これらすべてが、お子さんの「見る力」と「体の連動」を育てる、かけがえのない経験です。できないことを叱るのではなく、小さな成長を一緒に喜ぶ。焦らず、その子のペースで見守る。お母さん・お父さんの優しい声かけと手助けが、お子さんの力を確実に伸ばしていきます。
「見る力」は、さまざまな体験の積み重ねから獲得されるものです。日々の生活の中での関わりが、お子さんの成長に大きな影響を与えていることを、心に留めておいていただけたらと思います。
お子さんの「できた!」という笑顔のために
目とカラダの発達教室 cont-eでは、お子さん一人ひとりの「見る力」と「体の連動」を専門的な視点で丁寧に見極め、遊びを通じたサポートを行っています。「うちの子はどうかな?」と気になった今日から、できることを一つずつ始めてみませんか?
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