大切な関係だからこそ、こころも疲れる
「思いやりの疲労」——あなたの心は、限界を超えていませんか?
「思いやりの疲労」
——あなたの心は、限界を超えていませんか?
大切な人を支えるあまり、気づかないうちに自分自身が消耗していることがあります。
「最近、何も感じなくなってきた気がする。
以前はもっと、子どもの気持ちに寄り添えていたのに……」
「親の介護で頭がいっぱいで、自分のことなんて後回しで当然だと思っていた」
こんな言葉、心当たりはありませんか? 毎日、だれかの苦しみに寄り添い、サポートし続けている方——不登校のお子さんを持つ親御さん、高齢の親の介護をされているご家族の方——は、ある日気づいたときには心が深く消耗しているということが少なくありません。
今日は、そういった方に知っていただきたい概念と、カウンセリングというひとつの選択肢についてお伝えします。
こんな方に読んでほしい
不登校のお子さんを持つ親御さん毎朝、学校に行けない子どもを見守りながら、焦りと不安と罪悪感の間で揺れ続けている……
認知症の親を介護されている方(娘・息子)「自分の親なんだから」と頑張ってきたけれど、気力も体力も底をついてきた気がする……
苦しんでいる人に共感的に関わる方職場でも家庭でも、つい相手の感情を引き受けてしまう。自分が疲れていることに気づかなかった……
「コンパッション・ファティーグ」とは
思いやりの疲労 Compassion Fatigue(コンパッション・ファティーグ)
苦しんでいる人に共感し続けることによって生じる、心と体の深い疲弊のことです。「共感し続けることのコスト」とも言われます。
最初は、相手の痛みを自分のことのように感じ取り、献身的に関わることができていたのに、次第に「もう何も感じたくない」「これ以上、誰かの苦しみには触れたくない」という感覚に陥っていく——これが、コンパッション・ファティーグの典型的な姿です。
この状態は、「冷たくなった」のではありません。むしろ、精一杯に感じ、精一杯に支えてきたからこそ、心が限界を超えてしまったサインなのです。
こんな状態が続いていませんか?
- 感情が枯れたように感じる
- 何をしても気力がわかない
- 相手への共感が持てなくなってきた
- 無力感・やるせなさが続く
- 「もう限界」という感覚がある
- 眠れない、または眠りすぎる
- 自分のことを後回しにしてきた
- 孤立感・誰にも言えない感覚
ひとつでも思い当たることがあれば、あなたの心はすでにたくさんのものを抱えているのかもしれません。
「子どもが学校に行けなくなってから、ずっと気を張ってきた。でも最近、子どもの顔を見るのが正直つらい。そんな自分が嫌で、余計に落ち込む……」——カウンセリングに来られた親御さんの言葉(一部改変)
なぜカウンセリングが助けになるのか
コンパッション・ファティーグは、意志や根性でどうにかなるものではありません。また、「少し休めば回復する」という単純な問題でもないことが多いです。必要なのは、自分の感情をきちんと外に出し、整理し、ケアする場所です。
1.「安心して話せる場」があること家族には心配をかけたくない、弱音を吐けない——カウンセリングは、ジャッジなしに話を聴いてもらえる場所です。
2.自分の感情を「見える化」する言葉にすることで、心の中でもつれていた感情が整理されます。「そういうことだったのか」と気づく瞬間があります。
3.自己批判から自己理解へ「こんな自分はダメだ」という思いを、「それだけ一生懸命だった」という見方に変えていく作業をカウンセラーと一緒に行います。
4.日常に戻るための心の土台を作るカウンセリングは「弱い人が行く場所」ではなく、心の体力を取り戻すためのリハビリの場です。
支える人も、支えられていい
「自分より大変な人がいる」「こんなことで相談してもいいのか」——そう思って、ためらっている方も多いと思います。でも、支える立場にいる人だからこそ、自分自身のケアが必要です。
飛行機の中で、緊急時には「まず自分が酸素マスクをつけてから、周りを助けてください」と案内されます。これは、支援の本質を表しています。あなたの心が安定していることが、大切な人を支え続けるための、何より大切な条件です。
カウンセリングを利用することは、自分を大切にすることであり、同時にそのそばにいる人を守ることでもあります。
一度、お話しませんか
「こんなことで相談していいのかな」という方こそ、ぜひ一歩を踏み出してみてください。ご予約・お問い合わせはこちら