子どもの睡眠と神経発達症
自閉スペクトラム症の子どもさんの相談の中で、睡眠の問題はよく話題にあがります。
即解決は難しいですが、対応方法など知っておくと保護者のストレスも軽減できます。
子どもの睡眠と神経発達症
自閉スペクトラム症の子どもさんの相談の中で、睡眠の問題はよく話題にあがります。
アメリカのお話ですが、ASDの約80%が慢性的な睡眠の問題を抱えているとの研究結果を聞いたことがあります。
赤ちゃんの頃からなかなか寝付かない、抱っこでないと寝ない、抱っこからベットに置いたとたんに泣く!
そんな成育歴をよく耳にします。
また、一般児童の睡眠の問題が1%程度であるのに対して、ASDでは約40%なのだとのこと。
睡眠の問題というのは、保護者も影響を受けるから、保護者も慢性的なストレスを抱えることになるということですね。
不眠があると、ASDゆえのあらわれ、易刺激性によるイライラ、落ち着かない、衝動が出ちゃう、注意が逸れちゃう、
こだわりが強くなっちゃうなどの症状も出やすくなりますよね。ADHDの子も、注意の低下、ケアレスミスの増加、実行機能がうまく働かない
といった症状みられやすくなりますね。
逆に、生活リズムを整える、朝散歩に行く、夜のゲームを早く始めて早く終わる、メラトニンを服薬するなどに取り組み睡眠の問題が改善すると
こうした症状がおさまることもよく聞きます。
私もニガリ(マグネシウム)を摂るようにしたら、なんだか落ち着く、注意集中力の持続がよくなった気がする…
LED照度やスマホは、ブルーライトによってメラトニン分泌が抑制されて眠気が遠のくので寝る前に止める。
ゲームは就寝時間の90分前には止めるなどすると、熟眠感も上がりました。
などなど、コツコツとできそうなことに取り組んでいくことも大切だなと思いました。