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「しつけ」という贈り物

子どもが小さい頃、「ちゃんとしつけなきゃ」と思うことは、親として当然のこと。でも、「しつけって厳しくすること?」「甘やかさないこと?」と、どうすればいいのか迷うことも多いですよね。

実は、しつけは単なる「ルールを守らせること」ではなく、「安全に生きる力」を育むこと。子どもの将来を左右する大切な贈り物なのです。

しつけは「未来の生きやすさ」につながる

しつけを受けた子とそうでない子が、大人になったときの違いを考えてみましょう。

たとえば、時間を守る習慣が身についている子は、学校や職場で「信頼できる人」と思われ、チャンスを得やすくなります。時間を守るためには、やりたいことを一旦終わらせる、切り替えをする力を養うことになります。あいさつができる子は、相手に好印象を与え、人間関係をスムーズに築けることにつながります。

また、小さい頃に「ありがとう」「ごめんなさい」を言える習慣をつけると相手の気持ちを汲み取ることにつながり、大人になったときに思いやりがあり、かつ、自然と他者と良い関係を築けるようになります。逆に、これができないと、「自己中心的」、気持ちが汲めない人と思われ、友人関係や職場で苦労することも。

さらに、「ダメなことはダメ」と教えることは、世の中には基準があり、守らなくてはいけないものがあること、それができることは将来自分を守る力になります。たとえば、「嘘をつかない」「人を傷つけない」「ルールを守る」といった基本的なことを幼い頃からその機会を大人から与えられ、体験的に学んでいると、大人になっても大きなトラブルに巻き込まれにくくなります。

具体的なしつけ行動と、そのメリット

「でも、どうやってしつけをすればいいの?」と思いますよね。具体的には、こんなことが役立ちます。

あいさつを習慣づける

「おはよう」「ありがとう」「ごめんなさい」を親が率先して言うと、子どもも自然と身につきます。
 →人間関係がスムーズになり、好かれやすくなる。

時間や約束を守ることを教える
 「ごはんの時間になったら遊びを終わる」「お約束を守る」ことを繰り返し伝える。
  →責任感が育ち、信頼される人になる。

感情のコントロールを学ばせる
  思い通りにならない場面を作ってあげる。当然子どもは怒ります。しかし、それでも状況は残念ながら変わらないが、大人がその場所に付き合うことが、子どもが無力さを受け入れ、あきらめをつける機会を与えることになります。感情コントロールのトレーニングになりますね。「思い通りにならないのは悔しい。しかし、どうしたら気持ちが落ち着くかな?」と一緒に取り組む、考えることも有益ですね。
 → イライラしても衝動的にならず、落ち着いて対処できる大人になる。

食事のマナーを教える
  「口を閉じて噛む」「いただきます・ごちそうさまを言う」などを丁寧に伝える。
  → どこでも恥ずかしくない振る舞いができ、人から好感を持たれる。人はみんな社会の一員であ   り、他者を不快にする権利はないことを学ぶことにつながります。思いやり、他者尊重。

「ダメなことはダメ」と伝える
 「人を叩いたらダメ」「他人のものを勝手に取らない」など、世の中にはルールがあります。なぜ人を叩いてはいけないのか、相手の気持ちを伝える、自分が叩きたいのはどんな気持ちによるものなのか、相手に伝えたいことは何なのかを大人と一緒に探し当てる。世の中の基準に従うことで、自分も他者も尊重することを学ぶことにつながります。
 →ルールを守れる人になり、社会でうまくやっていける。自分も、他者も尊重し大切にできる子へ。

「厳しさ」より「伝え方」が大切

しつけというと、「厳しくしないといけない」と思いがちですが、実は「どんな言い方をするか」が大切。子どもは、大好きなお母さんに優しく根気よく教えられることで、「しつけ」を自分の中に取り入れていきます。

たとえば、子どもがごはんのときに肘をついていたら、「肘をつかないで!」と怒るより、「〇〇ちゃん、お姫さまや王子さまだったら、どうやって食べるかな?」と問いかけるほうが、子どもも「そっか!」と納得しやすいですよね。

なによりも、大人が子どもの見本になること。子どもは真似をして自分を成長させるものです。「スマホばっかり見てちゃダメ」って、リビングで家族みんなが揃っている時にスマホを一番みているのはどの大人?となっていては子どもの信用を得られませんね。

また、できたときは「できたね!」と笑顔で伝えること。子どもは「ママに褒められた!またやろう!」と思い、習慣として身につきます。

「完璧じゃなくていい」からこそ、続けられる

しつけは一朝一夕で身につくものではありません。大切なのは、「完璧にしよう」と思わず、コツコツ続けること」。世の中には、しつけの意味をはき違えて、がんばって子育てをしている保護者をわけのわからない理屈で責める人もいますから、まったく困ったものです。

ママだって毎日忙しくて余裕がない日もありますよね。「今日は叱りすぎたかな」と落ち込む日もあるかもしれません。でも、大丈夫。しつけは「積み重ね」です。今日うまくできなくても、また明日、伝えればいいのです。10年後に子どもたちがすこやかに育っている姿を想像しながらゆっくりやっていきましょう。

子どもは、保護者の言葉や行動を見ながら、少しずつ大人になっていきます。しつけは、今すぐの結果よりも、子どもの将来を見据えて育てるもの。 ゆっくり、焦らず、子どもと一緒に保護者も成長していけたらいいですね。

あなたのしつけが、子どもの未来を輝かせる大きな力になります。

子育てや子どもとの関係に困ったら、お気軽にご相談ください。

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