自分の責める言葉に負けそうなとき。
自分を責め続ける辛さの中にいるあなたが、「なんとかしたい」と思ってここに来てくれたこと──それはすでに、あなたが自分自身を大切に思っている証拠なのです。
「自分を認められない」と苦しみながらも、その苦しみから抜け出したいと願う気持ちを持てること。それ自体が、あなたの中にある自分への優しさの表れです。もしあなたが本当に自分を大切に思っていなかったら、こんなにも真剣に悩むことはないでしょう。
カウンセリングに足を運ぶという行為は、「今の自分を変えたい」「もっと楽になりたい」という、自分を守りたい気持ちから生まれる行動です。それはまさに、あなたが自分自身を見捨てていない証拠なのです。
自分を非難するループの中にいると、「自分を助けている」という感覚は持ちにくいかもしれません。でも、その渦中にあってもなお、「このままではいけない」と感じ、助けを求めることができるあなたには、すでに自分を守る力が備わっています。
そして、ここからがとても大切なのですが、そんな勇気を持って一歩踏み出した自分自身を、ぜひ認めて、励ましてあげてください。「よく来てくれたね」「頑張っているね」「一人で抱え込まずに、助けを求められて偉いよ」と、自分に声をかけてあげることも、あなたを支える大きな力になります。
自分を非難することに慣れてしまったあなたにとって、自分を励ますことは最初は不慣れで、違和感があるかもしれません。でも、その小さな自分への声かけこそが、あなたの内側に新しい力を育んでいくのです。自分をエンパワーメントすることで、あなたは自分自身の一番の味方になることができます。
完璧に自分を愛せなくても、完全に自分を受け入れられなくても、「なんとかしたい」と思うその気持ちこそが、あなたがあなた自身を守ろうとする行動の始まりなのです。そして、その一歩を踏み出せたあなたは、もうすでに自分を助ける道を歩き始めているのです。